バレル電解研磨

大量の微細部品を効率よく電解研磨することが可能です。一般的には微細部品の電解研磨は高コストになりがちで化学研磨が採用される場合が多いです。当社では微細部品の電解研磨を低コストで実現する特殊電解研磨処理を行います。

「バレル研磨」との違い

主な用途

微細部品のバリ取り、光沢を出す、表面粗さの改善、表面の微細汚れ除去など。

微細部品の電解研磨

  1. 微細部品のバリ取りを効率よく行えます。
    大量の微細部品のバリ取りを低コストかつ短納期で行うことが可能です。
  2. クリーンで平滑な面を得られる
    表面粗さの小さい面が得られます。さらに加工変質層や異物の無いクリーンな表面物性となります。表面粗さは一般的に化学研磨処理より粗さの小さい面が得られます。
  3. 化学研磨以上の耐食性
    電解研磨を行うことで耐食性が向上します。一般的には化学研磨以上の耐食性を付与することが可能です。

事例1. SUS304製M2ねじ

SUS304製のM2ねじに電解研磨を施したサンプルです。
微細なバリや汚れが除去され光沢が出ています。さらに耐食性が向上します。

未処理品
電解研磨品
未処理品
電解研磨品

事例2. SUS304製M6スペーサー

SUS304製M6スペーサーに電解研磨を施し、表面粗さを測定しました。
電解研磨後は表面粗さRa(算術平均粗さ)が1.0629㎛から0.2380㎛に大幅に改善され、より平滑化されているのが分かります。
※Ra(算術平均粗さ)は数値が低ければ低いほど表面が平滑であることを表しています。

事例3.SUS304製M6ネジインサート

SUS304製のM6ネジインサートに電解研磨を施したサンプルです。
未処理品は縁にバリがありますが、電解研磨を施すことで除去されます。
寸法が小さく数が大量にあるワークでも効率よくバリ取りを行うことが可能です。

未処理品
電解研磨品