モップ方式による電解研磨の場合は、浸漬方式ではなくその部分だけをピンポイントで電解研磨する方式ですので、焼けを除去することが可能ですが、品物全体を電解研磨する浸漬方式での電解研磨ではいろんなケースがあり一概には言えません。通常、電解研磨で除去できない時は酸洗で除去することが多いです。
溶接焼けの状態にもよるが、電流が良く流れる部分にある焼けは通常、電解研磨だけで除去できますが、流れの良くない部分にある焼けは除去できませんので、酸洗して焼けを除去した上での電解研磨となります。
溶接部が黒く炭化したようになっていることがありますが、電解研磨は無論、酸洗でも落とすことは出来ません。単に黒い色が不都合というだけなら、事前に削り落としてください。
油の焼きつきも、酸洗、及び電解研磨で落とすことは出来ません。不都合な場合は油を除去してから溶接する必要があります。
以下は処理前と、酸洗してから電解研磨した写真です。